換気と家庭内事故の意外な関係

冷暖房設備が整っていることもあってマイホームに気密性の高さを求める人が増えています。外が猛暑や極寒でも、気密性を保っていれば一年中快適な温度で過ごせるのが理由ですが、その一方で弊害ともいえるような事故も起こっています。

気密性が高いお家には換気を良くするためにアンダーカットのドアを採用されることが多くあります。
アンダーカットのドアは、文字通りドアの下部がカットされていて通気性が良いため、最近取りざたされるようになったシックハウスを防ぐのに有効です。

ただ、これが意外な盲点で、アンダーカットのドアに足の指を挟む事故が増えています。カットされた隙間の幅が1cm程度のものが多いため、けがの大半が小さな子供です。ドアのそばに子供がいることに気づかず開閉したときに、事故が起こるのがほとんどです。

あるアンケートでは、アンダーカットのドアがあるお家は50%、そのうちの27%がこのようなケガを実際に体験し、12%にいたっては足の爪がはがれてしまったとか。ドアの開閉時はドアノブや、開口部に注意が行ってしまいますが、アンダーカットや丁番側にはさむ事故の方が圧倒的に多いです。

・ドアの開閉時、子供がいないか注意をする。
・丁番側にははさマンモスのような指はさみ防止グッズを取り付ける
などして、小さな子供のドアによる事故を防いであげましょう。